「世界により良いことをしよう。」~グッドワークス!フィリップ・コトラー ~


 

「人間らしい仕事とは何だろうか?」という問いに対する回答の1つに、僕達は、人類を主語にした「より良い世界を創る」という、一見、気高く、シンプルな答えに、繰り返し行き着くものだと思っている。

 

世界により良いことをしよう。」という提案、思想は、今更感があると言う人もいるし、分かってはいるけど、実際にアクションし辛いというのが本音であると言う人もいる。つまり、なんだかんだ言って、アクションしていない人達が多数なのですが、コトラー先生たちが言っていることは、そういう社会貢献的な活動は、世界をより良くするだけではなく、そもそも、この資本主義の過渡期にあっても、企業活動の目的達成(利益捻出)のためにも、非常に役立つスタンスである、というようなことを示唆して下さっている。

 

 

社会貢献活動におぼれ、本質的目的を見失わない限りは、やらないより、やった方が良いことであることは間違いないなと改めて、思いました。単純なようですが、価値主導のマーケティング3.0、自己実現をサポートするマーケティング4.0を体現するという基本的思想を、実践していきたいと思います。

 

 

“”現在、社会貢献活動による寄付の選択肢の幅は広い。現金供与のみに集中していた過去の慣習を破り、製品やサービスの寄付、技術的知識の提供、施設や流通経路や機器の使用等といった、より創造的な寄付戦略へと展開している。 企業の社会貢献活動の主な強みとしては、企業の知名度や好感度の向上、意欲的な労働力の勧誘と維持、とりわけ地域コミュニティの社会的課題に影響を与えることや、その他の企業の社会的取組みを活用することなどがあげられる。近年、専門家が期待を寄せる、企業が模索すべき潜在力のある社会貢献活動への取組みとは、生産性を向上させ、市場を拡大し、将来につながる労働力を強化できるというものである。また、最大の懸念事項として多数の指摘を受けているものは、コーズを共有する力強いパートナーを厳選すること、選ばれた課題に関する株主の懸念に対処すること、企業の取組みをうまく可視化すること、影響と成果についての追跡と測定を行うこと、である。 これらの懸念事項への最善の対応策は、企業の使命に関連している社会的課題を選び、コーズや寄付の割合の意思決定の際に他の部署を巻き込むことである。プログラムを策定するときは、従業員を関与させ、経営陣の支援を確保し、適切なコミュニケーション計画を立てることが肝要である。“”

 

 


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