愛だろ、愛っ。 ~メディア化する企業はなぜ強いのか?フリー、シェア、ソーシャルで利益をあげる新常識、小林 弘人~


 

 

情報伝達の手段として、「誰が発信したか?」というのは言うまでもなく、非常に重要なファクターだと思うのですが、権威ある情報発信者になってから発信しようとしたら、いつまでたっても、発信できやしません。そのような原則を自覚した上で、地道に積み上げていくという戦略を取ること、すなわちフローの情報がバズるようなことって、一か八か過ぎるので、しっかりストックされるように情報を発信していくべきだということ、これは大切だなと。

””情報が生成され配信されるサイクルが速いものを「フロー」、書籍のように文脈を生み出し、情報の頻度自体が遅いものを「ストック」と定義しました。論文や調査報告書のようなものはストック、ニュース速報だけならフロー、ということです。雑誌の多くはこのフローとストックの混ざったものです。次に内容について考えてみました。プレスリリースを思い浮かべてほしいのですが、ただ情報だけを羅列したものを掲載しただけでは、誰も雑誌とは呼びません。その情報にどのような価値があるのか、「視点」を与え、文脈を付与する必要があります(それが編集者の役割です)。そして、できればそれが読者にとって(自社だけのためではなく)価値の高いものであれば、もう立派な雑誌と言えるでしょう。 そのうえで、誰が発行者であろうと、フローかストックのどちらかの性質を絶妙に帯びつつ、扱う情報について新たな視点を与えることに成功したものが「雑誌的」となります。また、雑誌が扱うジャンルやテーマは極めて多様であり、情報をどう扱うかによって、「新聞」「雑誌」「書籍」というようなレッテルが貼られるのだと考えます。雑誌的であることは、ニュースや書籍といったメディアのスタイルをも包含することができる〝万能〟さが特徴です。 情報の扱い方以外にも、刊行される頻度のみによって、メディアの性格を分けようという考え方もあります。しかし、今日ではその定義も曖昧になりつつあります。定期刊行物としての日刊、週刊・隔週刊、月刊・隔月刊、季刊、年刊等の分類はメディアがまだ紙だけしかなかった時代の名残です。ブログやツイッター、フェイスブックでは、日刊よりもさらに速い更新頻度(分刊、時刊)でニュースが配信されています。””

 

 

 

昨今のコンテンツマーケティングとかオウンドメディアのゴールって、ついつい新規顧客の獲得という名目で捉えられやすく、特に大手以外の中小企業、零細企業にとっては、ブランディングとか言っている場合じゃないというのが大方の本音だと思いまして、だから挑戦しようにも挑戦しづらいわけです。それでも、既存顧客とのリレーションを創るという大前提を含め、以下のような目的を合意できれば、中小企業こそが、メディア化していくべき、というのは、とても腹落ちしやすいことなんじゃないか、と。

 

 

””メディア化させるということは、実は顧客との絆を高め、企業ブランドを長期において顧客と共に育むことにつながります。そのため、究極の対話型マーケティングとなります。そして、そのような自社メディアの立ち上げについては、短期的なものとしてキャンペーンに付随したメディアと、長期的なメディアの二つのケースがあると思います。基本的には長期的視野に立ったメディア展開が主軸となり、そこからコンセプトやトーンを変え、違う顧客を攻めたいときや、実験的なことを行いたいときに、自社メディアと別の短期的施策として、商品やサービスの数だけ個別のメディアを立ち上げるといったイメージでしょうか(資金力と人的資源が伴えば、という前提があります)。メディア化を構成するために必要な要素は、「コンテンツ」「テクノロジー」「マーケティング」となります。しかし、現在はこれに加えて、来店してくれた人のクチコミが加速できるような設計も必要です。なので、「レコメンデーション(推薦)」を上記に加えたいと思います。””

 

で、メディア化って言うけれど、そんな簡単に出来るものじゃない、という反応が予想できるわけですが、著者が言うように、それって、愛がある人がやれば成功確率めっちゃアップするよ、ということだと本気で思うわけです。

 

””メディア化戦略はセンチメントなもの 不思議なもので、雑誌などがまさにそうですが、作り手が醒めていると、コンテンツは無機質でつまらないものになります。テクニックが洗練されていなくても、そこに作り手の愛さえあれば、不思議と魅力的かつパワフルなものが創出できることがあります。メディア化戦略を方程式ばかりで語れない理由はそこにあります。素人がプロも驚くような人気コンテンツを作ることがあります。本書もただ数字や方法論を並べて、試験勉強のアンチョコのように見せることも可能です。でも、おそらくそのような態度からは魅力的なメディアは成立しづらいでしょう。多くのメディアはそうやってユーザーのセンチメントをほんのちょっと先回りし、いろいろなコンテンツを提案してきました。もし、外れたとしても、ウェブならすぐに挽回できます。それに、どれがハズレでどれが当たりかは、継続によるサイクルから事後的に理解できるものです。メディア化戦略が継続的施策である理由のひとつに、長いスパンでわかってくることが多々あるからです。即効性を求めて短期的な費用対効果を設定してしまうと、あまりうまくいきません。お薦めは、メディア化戦略におけるスコープ(目的と範囲)を決めたうえで、最終ゴールとしてのKPI(重要業績評価指標)以外に、四半期や半期に一度のKPIを設定し、メディアの育成に併せてPDCAサイクル(計画、実行、評価、改善)を形成していくことです。””

あー、そうだ。
これって、愛だよ愛。

 

 

 

 


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