人々がかつてからSFで夢見てきた「人間と機械の融合」は、すでに現実に始まっている。


 

情報技術やロボティクスを中心に世界のイノヴェイションを牽引してきたDARPAの局長を2017年1月に退任したアラティ・プラバカーが、『WIRED』に寄せた全人類へのメッセージ。

http://wired.jp/special/2017/darpa/

 

【抜粋】

● 長い間、わたしたちはテクノロジーを「わたしたちの行為を助けてくれる道具」とみなす一方で、チャップリンの映画『モダン・タイムス』に登場する、ひたすら単純作業を行う工場労働者のように、テクノロジーがわたしたちを機械に変えてしまうのではないかと恐れてきた。近年、機械は「わたしたちの思考を助けてくれる道具」となり、まったく逆の恐怖が生じるようになった。それは、機械がやがてわたしたちより賢くなるのではないか、機械がわたしたちに指示するようになるのではないか、という恐怖だ。

 

●機械との共生がもたらす豊かな可能性にわたしたちが驚くなか、機械は、わたしたちの思考や想像、さらには夢を見る方法さえも変えようとしている。たとえば、いままで存在しなかったまったく新しい色を知覚することや、空間に第4の次元を加えることができるとしたらどうだろう? 将来振り返ったとき、いまある現実は、まるで白黒写真のように古めかしく思うかもしれない

 

●この共生的変身は、問題を生むだろうか? 間違いなく、そうだろう。個人のアイデンティや主体性、自分らしさといったものの意味はすべて、見直しを迫られるだろう。客観的な事実でさえ、見直す必要があるかもしれない。乱用や誤解も起きるだろう。

しかし、何よりも大事なことは、今回の進化はダーウィンの進化論とは異なり、自分でその道筋を選ぶことができるという点だ。わたしたちがどうなりたいかは、わたしたちが決めることができる。その際、自分をつくり変えるだけでなく、自分をさらけ出すことになる。


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