理想と現実の狭間~AI革命前夜と経営者の視座~


 

 

本書は、頑張ってる風な日本人(自分含め)に、理想と現実を突きつけてくれる超生身感のある辛辣な示唆に溢れている。

 

”” しょせん当たらない予測に時間とカネを使うことよりも、予測不可能なイノベーションがもたらす変化に迅速かつ鮮烈に対応できる組織能力、経営能力、すなわちWhen、How、Whoに関わるもっと根源的な戦闘能力を高めておくことのほうが、革命期においては重要な意味を持つ。あなたの企業、そしてあなた自身は、十分な戦闘能力を備えているのか。””

そもそも、見方次第では、排他的な発言をなさる著者の思想からすれば、自然な表現ではあるけれども、冒頭から、言い訳しようのないロジカルでエモーショナルな、論理的であるのに感情的とも受け取れる言葉で僕のような””頑張ってる風な””日本人を追い込む。そして、そのティッピングポイントとしてのGの世界とLの世界、グローバルに生きるのか?ローカルに生きるのか?ということを排他的ではないスタンス、切り口で、分相応な選択肢を提供する。

”” 真のグローバル人材を目指すには  自分の生き方のゴールをどこに設定するのかがすごく大事になってきた。業種や職種による違いもあるが、もう一つの大きな軸として、グローバルなゴールを目指すのか、ローカルな世界の中に生きがいを見出すのか。自分なりに考えて決める必要がある。  ローカルな世界で生きていくと決めてしまえば、高いお金を払ってベルリッツに通う必要はなくなる。””

確かに迷う理由なんて無いのだろうか?僕が言うには、人間そんなに単純じゃない。でも、著者の言うとおり、自分の生き方のゴール設定次第で、どうありたいか?何をしたいか?を決めれば良いと改めて思うのである。

””そもそもみんなが「グローバル人材」を目指す必要はあるか  ここまで若い世代へのエールという気持ちも込めて「真のグローバル人材」について書いてきた。しかし、冷静に考えてみると、グローバルな競争の舞台、あるいはグローバル競争を主戦場にしているビジネスで成功するためのハードルは、メチャクチャ高くなっている中、皆がその道をひたすら目指すと、下手をすると死屍累々の世界を作ることになってしまわないか、という懸念がどうしても頭をもたげてくる。  ここ数十年、「グローバル化」がキーワードになってから、この国の教育や人材育成は、「グローバル人材」になれないと生き残れない、あるいは二流の人生しか送れないかのような強迫観念に追い立てられてきた感がある。私もかつては同じような思い込みに取りつかれている部分があった。  しかし、産業再生機構時代に地域のバス会社、物流会社、旅館、スーパーマーケットなど、ローカル経済圏で活動している企業の再生やそこに生きる人々と深いかかわりを持つようになって、この強迫観念に大きな疑問を持つようになった。ローカルな世界にはローカルな価値観があり、ローカルな一流があり、生きがいや幸福がある。どの国に行っても、いわゆるグローバル化が進展しても、生身の人間は地域に住み、日常の生活基盤はローカルな経済社会圏である。そして、前にも触れたように、先進国ほどローカル型の産業、企業で働いている人はむしろどんどん増えている。””

 

””人間にとって快適なことが仕事になる””

 

なんだろう?快適なことって???

そのようなことを、思い詰めて考えるまでもなく、自然と答えは見えてくるのかもしれない、というのが最近の自分の考えである。

 

””そのうち、わざわざお金を払って一生懸命計算をする計算クラブができたり、検索すれば済むのに、あえて記憶だけに頼ったクイズクラブのようなものができたりするかもしれない。  もし完全自動運転が実現すると、確実に生まれそうなのは、乗馬クラブならぬ乗車クラブだ。サーキットに自分の車を置いておいて、わざわざ運転するためにそこに行く。自動運転が本格的に普及すると、人間は公道では運転禁止になるかもしれない。そうなれば、車を運転することは高価な趣味になるだろう。馬が日常的な移動手段だった時代にはなかった乗馬クラブが、自動車の時代になって登場したのと同じことが、今回も繰り返されるという予測である。””

 

 

 

 

もう、本当に、この通りで、たった、僕が生きてきた5年ほどのベトナム生活の中で、明らかに増え続けているベトナム人による、健康産業の高まり、至る所にジムが増え続けている空気感、これは、日本でも、韓国でも、変わらぬ光景なんじゃないかと思います。

 

ベトナムでは、まだまだ肥満体質の人は少ないものの、現時点で、すでに、意識高そうな方々が、日々日々、信じられないくらいに自分を追い込み、鍛え上げ続けている。

 

人間の本性として、AI的な、非人間的なものが盛り上がろうと、人間の本能に根ざした活動が、増え続けることは間違いないんじゃないかと改めて思い立つのでした。

 

 

 

 

 

 

 


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