言うまでもなく、現代は、指数関数的に情報が氾濫し続けていますね。そんな世界の中で、印象に残る言葉を創ることは、表現者にとって強い関心ごとだと思います。
例えばTwitterが、改めてムーブメントを起こしています。140文字という制約を通じて、影響力のあるメッセージを創れている人、いない人がいます。インフルエンサーを小馬鹿にする人も多いですが、僕は、自分も学習していかないとなあ、と思っています。
本書は、140文字どころか、20文字でまとめなさい、と読者を諭してくれます。トヨタ出身の著者は、その主張を実践していて、とても分かりやすいメッセージに溢れた書籍を書いてくれていて、勉強になりました。
一見、テクニック論に終始してそうな書籍なのですが、僕が受け取ったメッセージは、コミュニケーションとは、「他者貢献」であるということ。
コミュニケーションどころか、人生そのものの価値は、「他者貢献」にあると受け取っても良いくらいですね。前提は、自分のためで良いと思いますが、いずれにせよ、「他者貢献」していくために、相手の立場になって、言葉を創っていくことを学びました。
””肝に銘じるべきは、「自己実現」ではなく「他者貢献」。 これが、仕事の本質です。 日々、どんな些細なことでもよいから、周囲が楽になるようなことを積み重ねていく。その頻度や量・質が向上していった結果、経済的な対価を受けとれる機会も徐々に増えていく。また、その額も大きくなっていく。 恥ずかしながら、私は「このままでは食えなくなる」という経済的危機に直面してようやく、「働く」ことの本質的な意味について、改めて感得することができました。 ””
””「自己」実現から、「他者」貢献の仕事観へ 「自分」から「他者」へ。 たった2文字「主語の変更」を行っただけで、ビジネスも人生も180度変わりました。今となっては、当時自分が抱いた願望のほぼすべてが叶ってしまったのです。 あなたは誰のために 仕事をしているのか? ””
””自己実現は、「自己完結」では達成できません サラリーマンであれ起業家であれ、「自己」ではなく「他者」の存在が不可欠です。 そして、「他者」への貢献の結果として、「自己」の幸せが実現されていく。 「他者」が登場しない仕事観の行きつく先に、「自己」の幸せはないのです。 ””
””本書が最終的に提唱したい「仕事に活かせる学習法」の「目的」について、ここで明らかにしたいと思います。 「自己研鑽」も、「独学」も「社会人学習」も、およそ仕事をする人が、仕事を念頭において行う学習の目的はすべて、本来であればこの1行に収れんしていくはずです。 学習の目的は、「他者貢献」の力を高めるため ””
●目次
はじめに 高校時代、私はなぜ、突然成績が上がったのか?
序章 なぜ、学んだことが身につかないのか
第1章 「学び」に関する間違い -なぜ20字にまとめると「学び」と「結果」がつながるのか?
第2章 20字でまとめる
第3章 実践編 学びを20字でまとめる
第4章 最短で仕事に直結するビジネスパーソンのための学び方