オールドパワーとニューパワーを使い分ける~NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ~


 

 

 

“ニューパワーのムーブメントを一過性の効果で終わらせないためには、人びとの継続的な「参加」をうながすコミュニティの育成に尽力すべきと指摘し、その具体的な方法も詳細に解説する。 これからの 10 年、 20 年にも、世界では予想のつかない変化が起こるはずだ。本書は私たち一人ひとりが当事者意識をもって、変化に取り組む方法を示している。まさに現代社会を生きるすべての人にとって 示唆 に富んだ指南書と言えるだろう。”

 

ここ2,3年、僕は障がい福祉業界に従事しながら、旧態依然とした慣習と向き合いつつ、本書が提唱するオールドパワーと対峙して来ました。

 

すでにアラフォー男子である僕は、現在10代、20代の若者達のようなネイティブなニューパワーを身に着けているわけではないと自覚していますが、それでも、どちらかと言えば、オールドパワーよりも、ニューパワーを信望していきたいと思っています。

 

“オールドパワーは「貨幣」のように、少数の人間が溜め込むもの。いっぽう、大勢の人間が生み出すニューパワーは「潮流」のように広がり、水や電気のようにどっと流れるときに、最大の力を発揮する。成功するムーブメントの仕掛け人たちは、虎視眈々とチャンスの瞬間を狙っており、すかさず打って出る。”

 

気付かないうちに、自分がオールド世代に属していて、若者の気持ちが分からなくなっているということは、自覚しなければならないのですが、オッチャンである自分を受け入れ、同時に、若者を尊敬し続けられる大人で在りたいと強く思います。

 

オープンに生きることは、簡単ではないかもしれません。行き過ぎたオープン主義は、ジョージ・オーウェルの1984のように、〈ビッグ・ブラザー〉による全体主義的近未来に繋がるとも言えるかもしれません。

 

でも、どうせ避けられない未来なら、僕は、出来る限り、オープンに、自らをさらけ出して、生きていきたいなあ、と思うようになりました。

 

ただし、現代ニッポンのように、不寛容な社会では、いつでも社会から爪弾きにされるリスクがあるんで、そんな綺麗事を言ってられないな、と。ゆえに、僕は、タレブさんが提唱する『反脆い( https://amzn.to/2YQjmOs )』生き方をしていきたいと思っています。

 

現時点では、人生で最も影響を与えてくれた書籍である『反脆弱性~不確実な世界を生き延びる唯一の考え方~』は、改めて、自分の人生のコンパスになるなあ、と感じます。

 

“本章で紹介したスキルを習得した人は、状況や戦略に応じて、オールドパワーとニューパワーを使い分けることができるだろう。閉鎖型と開放型、あるいは組織とムーブメントを切り替え、どんな場合にコントロールすべきか、あるいはコントロールをゆるめるべきか、しっかりとわかったはずだ。 “

 

“将来的に、我々の生活を一変させるような参加型のテクノロジーやアイデアが生まれるという予測は、枚挙にいとまがない。仮想現実や拡張現実、ブロックチェーン、あるいはメタバース〔コンピュータがつくりだす3次元の仮想空間〕 などさまざまで、いまあるようなプラットフォームは古臭くなるかもしれない。 いずれにせよ重要なのは、我々は自分たちの住む世界から独占的な要素を減らし、透明性を高めるための原則を死守していくべきだということだ。 “

 

””多くの人は、オールドパワーの言葉なら話すことができる——そういう世界で育ってきたからだ。いっぽうこれからの世代は、ニューパワーの言葉が母語になるかもしれない。しかし、世界を本当に変えられるのは、両方の言葉を流暢に操れる人たちなのだ。””