2020年の振り返り+本ベスト5


年明け早々にコロナに感染し、4年も続けられた「1年の振り返り」が出来ていませんでした。おかげさまで、現在は、後遺症もなく、心も身体も、元気溌溂な毎日を過ごしております。と皆さんに報告していたのですが、実は、、、コロナ後、人生で初めて、いぼ痔になりました(^_^;) これがコロナの後遺症かどうかは分かりませんw

なかなか気まぐれな奴で、 1週間に1度くらいでしょうか、「やっほーい\(^o^)/」と存在感を示してきます。ひょっこりはんみたいに、気まぐれに登場してきますw 最初は気になって仕方が無かったんですけどね、段々慣れてくるもので、今では、朝起きて、まずは彼と挨拶するのが毎日の習慣になりました笑

まあ、この子が、コロナ後遺症の影響かどうかは分からないんですけど、とにかく基本的に元気ですw

2020年を振り返ってみると、改めて、不安定な世の中に翻弄されながらも、何とか生き抜き、駆け抜けて来たものだと、お尻の穴が「キュキュッ!」と引き締まるものです。今では、その不安定を前提にした日々を生きているような気もします。

コロナ禍の中で、社会が、経済がどうなるのか、緊急事態宣言が起きるのか起きないのか、不確実で、曖昧で、何が起きるか分からない、未来を予測しにくく、極めて険しい日々を過ごして来たように思います。

会社は、引き続き「IT×福祉」をテーマに、デジタル社会において障がい等のハンディキャップのある方々の活躍を後押しすることで、地域社会に貢献する取り組みに従事して来ました。このような御時世ではあるのですが、地道に成長を続けており、日本を中心にベトナムと韓国を含む3か国、210名ほどの規模感のチームとなり、事業開発と、組織開発の両輪を回しながら、多種多様な挑戦を続けています。

昨年は『過去に感謝し、未来に希望を持ち、今日という日を大切にする』というテーマを掲げていましたが、激動の時代に、改めて、本当に沢山の人たちの協力、支援によって生かされているということを実感し、僕たちらしい企業としての「型」や「文化」、そして複数の「新規事業」を創り上げ、多くの希望の種を仕込んできた1年となりました。

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さて、2021年は、公私ともに、改めて『反脆さ』を追求していくこととしました。

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まずは個として、変わること以上に変わらないことを見極め、万物の原理原則に抗うことなく、謙虚に素直に汎ゆる物事から学び、新たな環境にスピーディーに適応できる体技心を培っていきます。

またチームとして、不確実なウィズコロナの時勢を力強く生き抜くため、『環境に即応できる、変化に強い、反脆い』会社、事業、組織を創っていきます。結果として、コロナ禍においても、社員、社員の家族など、全社グループに関わるステークホルダーの皆々様が、心身ともに健やかに、より豊かに生きていける環境を創ることに貢献していきたいと思います。


””タレブは説きます。「衝撃を利益に変えるものがある。そういうものは、変動性、ランダム性、無秩序、ストレスにさらされると成長・繁栄する。そして冒険、リスク、不確実性を愛する。こういう現象はちまたにあふれているというのに、『脆い』のちょうど逆に当たる単語はない。本書ではそれを『反脆(はんもろ)い』または『反脆弱』(antifragile)と形容しよう」と。

つまり、「反脆弱性」とは、「なんらかのストレスや圧力により、かえってパフォーマンスが向上する性質」のことを意味します。

私たちの体も、運動というストレスをかけることで鍛えられ、健康になります。これも「反脆弱性」の一例と言えます。人間は、「確実性」を求めるが故に、その不確実性を排除することで、より頑健のシステムを構築にしようとしがちです。「組織」をつくるときも、いかに効率的で安定感のある「頑健な組織」を創ることに頭を悩ませがちです。しかし、「反脆弱性」という視点から、「持続できる組織」を設計するアプローチもできるのではないでしょうか?つまり、組織の設計段階から、意図的になんらかの不安定性やストレスを組織に埋め込むようにするのです。””


とまあ、理想を語っていますけれど、当然ながら、コロナ禍を、まずは自分が、自分たちが、サバイブする、生き抜いていくことは大前提です。地に足をつけながら、身近な人たちを守り、支えながらも、その環を拡げ、より多くの人たちに対して、自分たちの成長が、より多くの人達の課題を解決していけるような好循環を創っていくことにチャレンジしていきます。

というわけで、改めて、40歳になって、初めてコブ(いぼ痔)付き男子となりましたワタクシではありますがw,昨年に引き続き今年も宜しくお願い致しますm(_ _)m

では、5年目に入りました、昨年のお気に入り本ベスト10ですが、今年は、例年以上にレビューを書いておらず、ベスト5としました。

5位
放っておいて一貫した行動がとられるわけではない~良い戦略、悪い戦略~

”悪い戦略は、良い戦略を練り上げるためのハードワークを自ら避けた結果なのである。なぜ避けるのかと言えば、考えるのは大変だし選ぶのはむずかしいからだ。しかし相反する要求や両立し得ない価値観の中から選択をすることこそリーダーの仕事であり、それを放棄するとなれば、悪い戦略しか生まれない。~的を絞り込んだ戦略では、明確な目標にリソースを集中させる。そのためには、戦略目標以外からリソースを引き揚げて戦略目標に回さなければならない。これは、選択と集中の必然的な結果である。だが、それまで予算も人員も潤沢に投じられていた事業やプロジェクトを打ち切るのは、大きな苦痛を伴う。”

”良い戦略とは最も効果の上がるところに持てる力を集中投下することに尽きる。短期的には、手持ちのリソースを活かして問題に対処するとか、競争相手に対抗するといった戦略がとられることが多いだろう。そして長期的には、計画的なリソース配分や能力開発によって将来の問題や競争に備える戦略が重要になる。いずれにせよ良い戦略とは、自らの強みを発見し、賢く活用して、行動の効果を二倍、三倍に高めるアプローチにほかならない。~良い戦略は、知力やエネルギーや行動の集中によって威力を発揮する。ここぞという瞬間にここぞという対象に向かう集中が、幾何級数的に大きな効果をもたらすのである。これをテコ入れ効果(レバレッジ)と呼ぶ。”

4位
私たちは 今の生に対して 責任を負う~LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界~

”私たちがどれだけ長く健康でいられるようになっても、地球の資源を消費し尽くして身を滅ぼしてしまったら元も子もない。すべきことは明確である。人の寿命が長くなるかならないかにかかわらず、消費量を減らし、革新をさらに推進し、自然の恵みとバランスのとれた関係を築くのだ。それ以外に私たちが生き延びる道はない。”

”私はこれを変えたい──ほかの何にも増して。自分の孫はもちろん、その子どもにも孫にも間違いなく会うのだと、すべての人が思えるようにしたい。いくつもの世代が共に暮らし、共に働き、共に決断を下す。私たちは 今の生に対して 責任を負うのだ。なぜなら、過去に下した決断が未来に影響を与えていくからである。私たちには、家族の、友人の、そして隣人の目をまっすぐに見て、彼らが生を享ける前に自分たちがどう生きてきたかを説明する務めがある。”

3位
人生をさらに広げるような新しい目標を打ち立てる~21世紀の啓蒙:理性、科学、ヒューマニズム、進歩~

”つまり幸福を感じている人々が今を生きているのに対し、意義ある人生を送る人々には語るべき過去があり、未来に向けた計画があるということだろう。あるいは、意義はなくても幸せを感じて人生を送る人々は 受け取る人 で恩恵を受ける側であり、たとえ不幸を感じても意義ある人生を送る人々は 与える人 で恩恵を施す側ともいえるかもしれない。~結局、人生における意義とはたんに自分の欲求を満たすだけではなく、自分を表現することなのかもしれない。自分とはどういう人間かを明らかにする行動、信望を築く行動により、人生は意義あるものへと高められるのだろう。”

”一般にわたしたちが幸せだと感じるのは、健康で快適で安全で食糧があり、社会的なつながりをもち、性的に満たされ、愛されているときである。つまり、幸福感の機能とは環境に適応するための鍵を探すよう、わたしたちを駆りたてることなのだろう。このことは、人は不幸だと感じると状況を改善してくれそうなものを我先に得ようとし、幸せを感じるときには現状を大切にしようとすることからもわかる。  対照的に、人生の意義とは人生をさらに広げるような新しい目標を打ち立てることだ。”

2位
その決断が正解であるかどうかよりも、その決断を正解にしていく~1兆ドルコーチ~
”で、次のように指摘してくれた。 「私たちは親身になるべきか、厳しくすべきかのジレンマに陥ることが多い。社会科学者はリーダーシップについても、子育てについてと同じ結論に達している。つまり、それが誤った二分法だということだ。本当は親身になり つつ、厳しく挑戦を促すべきだ。高い基準と期待を示し、それに到達できるよう励ましを与える。いわば愛のムチだ。『人当たりの悪いギバー』は、表向きは無愛想で扱いにくいが、内心は相手のためを心から思っている。誰もが聞きたくないが誰もが聞く必要のある、批判的なフィードバックをあえて与える人たちだ」”

”彼は愛情や思いやり、気づかい、やさしさの文化をつくりあげた。仕事以外の生活を持つ、まるごとの存在として人々を心から気にかけ、熱狂的な応援団長になり、コミュニティをつくり、できるかぎり人の頼みを聞き入れ、力を貸し、創業者や起業家のために心のなかの特別な場所を空けておくことによって、その文化を生み出した。 偉大なチームを偉大たらしめているものの一つは、愛である。”

1位
人をほかの人びとから隔てている壁をぶち破って結びつけていく~愛するということ、エーリッヒ・フロム~

””共棲的結合とはおよそ対照的に、成熟した 愛 は、 自分の全体性と個性を保ったままでの結合 である。愛は、 人間のなかにある能動的な力 である。人をほかの人びとから隔てている壁をぶち破る力であり、人と人とを結びつける力である。愛によって、人は孤独感・孤立感を克服するが、依然として自分自身のままであり、自分の全体性を失わない。””

””誰かを愛するというのはたんなる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である。もし愛がたんなる感情にすぎないとしたら、「あなたを永遠に愛します」という約束にはなんの根拠もないことになる。感情は生まれ、また消えてゆく。もし自分の行為が決意と決断にもとづいていなかったら、私の愛は永遠だなどと、どうして言い切ることができよう。””

P.S.
2019年2018年2017年2016年のベスト本は、こちらからどうぞ。