挑戦を先送りするな。~DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール~


2022/4/12頃。

18~22歳前後まで、人生の意義を問い続ける哲学少年だった自分は、ヴィクトール・フランクルが言う通り、「人生は問うものではなく、問われるものだ」と、哲学的な問いに物思いに耽ることをやめ、ベンチャー、スタートアップの虚構的ドリームの中で、必死に藻掻いて、生きてきました。

””「私たち人間がなすべきことは、生きる意味はあるのかと「人生を問う」ことではなくて、人生のさまざまな状況に直面しながら、その都度、「人生から問われていること」に全力で応えていくこと」””

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七転び八起きしながらも、おかげさまで、それなりの実績や成果に繋がりつつある今も、特に無理をしすぎることなく、肩のチカラを抜きながら、日々を一所懸命に生きています。(四十歳にして惑わず、というわけにはいかず、惑いっぱなしであった日々は、遠く過ぎ去り、いつしか「自然体」で過ごせることが増えたように思います。)

なんて感じで、「落ち着いている(落ち着いた)感」が出てきたと自己認識していたのですが、、、何ともつまらない大人に成り下がっているような葛藤感がありました。こういう考え方って発達段階ではなく、なんというか自分らしくないのではないか、と考えることが多かったわけです。他方で、本書を読んで、たった1度きりの人生なのだから、もっとバカみたいに、破天荒に、変態的に、生きていこうじゃないかと考える契機になったような気がします。

””まず、 なぜ経験が大切かを、改めてあなたに理解してもらいたい。そして、一刻も早く経験への投資を始めるべきであることを心に刻んでほしい。 人生は経験の合計だ。 あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。 最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。 だからこそ、この人生でどんな経験をしたいのかを真剣に考え、それを実現させるために計画を立てるべきだ。そうしなければ、社会が敷いたレールのうえをただ進むだけの人生になってしまう。いつかは目的地(死) にたどり着くが、その道のりは自分自身が選びとったものでは

””人は誰でも、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できる。 私はこのプレゼントで、父の思い出が鮮やかに蘇ることを願った。 幸い、父はとても気に入ってくれた。椅子に座り、画面に映し出される映像を見ながら、笑い、泣き、思い出に 耽っていた。老いた父には、もう人生の新たな経験は望めない。それでも栄光のフットボール部時代の動画から、大きな喜びを引き出すことはできた。人生最高のプレゼントだと褒めてくれたくらいだ。 私はそのとき、 人生の最後に残るのは思い出 だと改めて感じ~””

””先ほど、経験にポイントを与え、棒グラフにした。ここに、元の経験を思い出すたびに得られる喜びのポイントを加算してみよう。 記憶の配当によって絶えず積み重ねられていくポイントを加えていけば、銀行預金が複利によって雪だるま式に増えていくように、元の棒の高さを超えることだってある。 特に、経験の思い出を誰かと分かち合うときがそうだ。自分が経験したことを、誰かに話す。その経験をネタにして笑い合い、絆を深め、アドバイスする。 すると、そのこと自体が経験になる。あるビジネスが別のビジネスを生むのと同じ

””もちろん、老後の備えは必要だ。 だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。 だから私はあなたに、できるだけ早く経験に十分な投資をしてほしいと考えている。 記憶の配当について考え始めると、「善は急げ」だということがよくわかるようになる。経験への投資が早ければ早いほど、記憶の配当はたくさん手に入る。 20 代に何かを経験すれば、 30 代で経験したのに比べて長い期間、記憶の配当を得られ続ける。リターンの合計が元の経験を上回ることさえある。逆に、死の間際で何かを経験しても、もらえる記憶の配当は少なくなる。 だから、 とにかく早い段階で経験に投資すべきだ。そうすれば、年齢を重ねるほどに驚くほど多くのリターンが得~””

「思い出(経験)は複利である」という考え方は、目からウロコでした。

””最大の後悔は、「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」 であった。他人が望む人生ではなく、自分の心の 赴くままに夢を追い求めればよかった、と。 人々は、自分の夢を実現できなったことを後悔していた。自分の心の声に耳を傾けず、誰かに用意された人生を生きていると、人生の最後に大きな後悔を抱くのかもしれ

””「私が看取った男性はみな、仕事優先の人生を生きてきたことを深く後悔していた」とウェアはつづっている(女性にも仕事をしすぎたことを後悔する人はいたが、患者の多くは高齢者であり、まだ女性が外で働くのが珍しい時代を生きてきた人たちだ)。 さらに、働きすぎは後悔しても、一生懸命に子育てしたことを後悔する人はいなかった。多くの人は、働きすぎた結果、子どもやパートナーと一緒に時間を過ごせなかったことを後悔していたの

””人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる ということだ。 見知らぬ土地を観光するとき、私たちはこれと同じような体験をする。滞在期間が1週間だとしたら、最終日までのあいだにできるだけたくさんの名所を訪れ、ツアーやアクティビティにも積極的に参加しようとする。 遠くに住む友人に会いに出かけたときも同じだ。一緒にいられる時間は限られているから、その貴重なひとときを最大限に味わいたいと思う。 だが、自宅にいるときはそんなふうに行動はしない。私たちは、いつもの日常がこれからも続いていくのを当然だと考え、積極的に誰かと会ったり、どこかに出かけたりはしない。それはある意味で当然だ。誰もが忙しく毎日を過ごしているのだし、毎日を旅行中のような気分で過ごすのは非現実的だ。 私たちは、地元の博物館やビーチにはいつでも行けると思っているし、友人ともいつでも会えると思っている。その結果、夜は自宅でテレビを見て過ごし、週末も特に何をするわけでもなく無駄にしてしまう。 人は豊富で無限にあると感じられる何かに対しては、その価値を低く見積もりがちだ。だが現実には、 人生の各段階で使える時間はそれほど多くはない。もちろん無制限でも

””健康への投資も忘れないようにしよう。これまで健康に気をつけてこなかったのなら、今こそそれを改めるべきだ。前述したように、健康次第でさまざまな経験を楽しむ能力は大きく変わる。 時間と金をかけて健康の増進・維持に努めよう。本格的なスポーツジムに通ってもいいし(できれば、毎回行くのが楽しみになるようなジムを選ぼう)、パーソナルトレーナーを雇う、フィットネスビデオに合わせて自宅で運動するなどさまざまな方法が考えられる。 私の姉のティアも、このアドバイスに従っている。 57 歳の今も家族経営のビジネスをしている彼女は、最近は仕事のスタイルを変え、以前のように1日9時間や 10 時間も椅子に座るようなことはなくなった。 加齢にともなう筋力の低下を防ぐために、週に数回の筋トレも行い、定期的に水泳やフィットネスバイクをするなど、精力的に運動をして

””もし過去に戻れるならば、私は「挑戦するのを先送りすべきではない」とアドバイスするだろう。 リタイア生活を始めても、積極的に活動できる期間は限られている。だから、今、思い切って大胆な挑戦をすべきだ。「やりたいことがあるけど、老後まで待つつもりだ」という考えは、たいてい失敗に終わる(すでに老後に入ってしまっているのなら、限りある持ち時間を最大限に活用してほしい)。 リスクを簡単にとれる時期を生かし切れていない人は多い。 その理由は、デメリットに目を向けすぎているから

””少しでもあなたの背中を押すために、最後に大胆に行動するための3つのポイントだけ伝えておこう。 1つ目は、あなたがどれくらいリスクを取ろうが、どんな大胆な行動に出ようが、一般的にそれは 人生の早い段階が良い ということだ。繰り返しになるが、若い頃のほうが失敗のダメージは少なく、成功して得られるメリットは大きくなる。 2つ目は、 行動を取らないことへのリスクを過小評価すべきではない ということだ。大胆な行動を取らず、同じ場所に留まれば、安全に思えるだろう。だが、それによって何かを失っている可能性にも目を向けるべきだ。 安全な道は歩めるかもしれないが、行動して得られるはずだった経験値を失っている可能性もある。たとえば行動によって1万ポイントの経験値を得られたのに、リスクを避けたために7000ポイントしか得られていないかもしれない。その場合、人生の満足度が 30%減ることに

””3つ目は、「リスクの大きさ」と「不安」は区別すべきだ ということだ。人は不安に襲われていると、実際のリスクを過度に大きく見なしてしまう。 大胆な行動を想像するとすぐに不安を覚えてしまう人は、まずは考え得る最悪のシナリオを頭に浮かべてみよう。次に、その最悪のシナリオを乗り越えるためのあらゆる安全策を検討してみよう。たとえば、失業保険や家族からの支援、民間保険などを利用できないかと考えてみる。 すると、リスクを取ることで起こり得る最悪のシナリオも、想像したほど悪くはないと気づけるかもしれない。もしそうなら、リスクを取ることのプラス面にも目を向けやすくなるだろ

””覚えておいてほしい。 人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。 さあ、今すぐに始めよう。先延ばしする理由などないのだ””

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ルール①「今しかできないこと」に投資する

ルール② 若い頃にはした金を貯めない

ルール③ 生きているうちにカネを使い果たす

ルール④ 残された日数を知り、ゼロで死ぬ準備をする

ルール⑤ 相続・寄付は死ぬ前に行う

ルール⑥「健康、時間、お金」のバランスを最適化する

ルール⑦「タイムバケット」にやりたいことを詰め込む

ルール⑧ 来るべきときが来たら、資産を取り崩す

ルール⑨ 若いときにはガレージから飛び降りる

2022年9月頃【読了】