【ご挨拶】2022年振り返り+本ベスト10


2023年、明けました!

皆様が健やかなる新年をお迎えになりますよう 心よりお祈り申し上げます!

2022年は「億千万の胸騒ぎとトキメキを創るをテーマにしていました。

しかしながら、振り返ってみると、前向きな胸騒ぎやトキメキよりも、後ろ向きな胸騒ぎとドキドキな日々が続き、とても心労の絶えない1年であったと思います。年始早々スタートダッシュで勢いに乗って走り続けてきたものの、夏前くらいから、予期せぬ出来事が多発し、機会を創る以上に、危機対応に追われ、悩まされる時間が多かったです。

他方、前向きに考えれば、過去の意志決定によって招いた多様な課題たちを、顕に出来た1年だったと捉えることも出来ます。もっともっと、早く、高く、飛躍していこうとしている時に、突如として露呈し、泥濘みに足を取られるよりも、このタイミングで、諸問題に出逢い、対処し始めることが出来たのは、運が良く、有り難いことだったと痛感しています。諦めずに、多方面にわたって、一所懸命に、関わり続けて下さって皆に、心より感謝したいです。

確かに、僕には、僕たちには、まだまだ見えないもの、見ていないもの、見ようとしていないものが沢山ありました。それに気づけたことが良かった。意図的に、盲信的に、見ないようにすること(集中すること)は大事なことですが、同時に、意図しなければ見えないものがあること(放置すると足元をすくわれるような課題)にも真摯になりたいと考えています。

自分や自社に対しては、「高い能力を持っているんだ」と確信し、エフィカシー(自己効用感)を強く持ちながらも、同時に、自分や自社のやり方や考え方に対しては、常に謙虚になり、自信と謙虚さのバランスを取る。一見すると矛盾する「自信と謙虚さ」を両立させていけるようにしていきます。

また、日々経営に没頭している中、限られた家族時間では、娘さんの純粋無垢姿に癒やされ、好奇心旺盛な様に元氣を貰いまくっています。人を心の底から愛する気持ちを改めて学んでいる気がしています。

そして、2022年末の締めくくりに、久方ぶりのソウルに。僕自身は、2007年~2012年まで、およそ5年ほど暮らしていた思い出深い土地。10年ほど経った今、走馬灯のように思いでが蘇ってきて、本当に感動的な時間となりました。過去に感謝し、未来に希望を持ち、今に夢中になって生きています。

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さて、2023年のテーマは、『ボンバイエ!』にしようと思います。

2022年敬愛するアントニオ猪木さんが亡くなりました。また、昨年に続き、年末の経営合宿で、クリエイティブパートナーのMさんが仕掛けるように投げ込んできたこの名曲によって着想を得ましたw

『ボンバイエ!』、その心は、「元氣溌剌、恥をかくほど馬鹿になって、道を創っていく」であります。「ボンバイエ」とは、コンゴのリンガラ語で「奴をやっちまえ!」という意味合いらしいです。自分的解釈として「上っ面の恐れ≒奴」を退治して、恥ずかしげもなく夢みたいな大言壮語を掲げ、チャレンジを続けていく、そういう1年としたいと考えました。

猪木先生が大切にしてきた元氣、やっぱり元氣は大事だよなあ、と。

圧倒的に湧き上がる元氣、漲る元氣に、徹底的に拘り抜く。いつでも120%の元氣を滾らせている人間でありたい。そして、その元氣を、鬱陶しい、暑苦しい、お節介だ、と言われるくらいに、周りに振り蒔いていきたい。誰もが可能性を信じ合える社会を創ることに、少しでも貢献していくためにも、人間の可能性を、元氣を、練り上げ、振り蒔いていく。

そして、その元氣で、エネルギーで、とことん馬鹿になって、とことん恥をかいて、裸になって、新たな自分に、新たな可能性に出逢う。小さな成功に胡座をかいたダサい大人にならない。子供たちが憧れてしまうようなオッチャンになって未来にバトンを繋いでいく。社会性も、経済性も、精神性も、同時に満たす、僕たちらしい成功に拘っていく。

馬鹿になって、恥をかいている時、その挑戦の道すがら、成果も成功も見えない、その道すがら、ふと冷静になって怖くて逃げ出しそうになってしまうことがあったとしても、危ぶむなかれ、踏み出したその一足が、道となる。未来に、その挑戦が、その爪痕が、道となって、誇れるような、そういうチャレンジをしていきたいと考えています。

元氣溌剌

健康で生き生きしていて、活力を盛んに。

とことん元氣に拘る

元氣が一番、元氣があれば何でもできる!

心も身体も、破茶滅茶なほどに、元氣になる

元氣になって、周りに元氣を振りまく、お節介だと思われるくらいがちょうど良い

馬鹿になる

とことん馬鹿になる

恥をかく

とことん恥をかく

かいてかいて恥かいて

心を裸にして本当の自分と出会う

本当の自分も笑ってしまうくらいに馬鹿になる

道を創る

この道を行けばどうなるものか。

危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。

踏み出せばその一足がみちとなり、その一足が道となる。

迷わず行けよ、行けばわかるさ。

今年も、色々な思い出を創っていきましょう!

本年も宜しくお願い致します!!!

雲井俊太郎

以下、恒例の2022年に読んだ本ベスト10を紹介します。引き続き、色々な本たちと出会っていきたいと思います。

10位、コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略

全体を通じて、特に真新しい情報が得られたというわけではなく、既知の情報が多かったのですが、「知っていること」と、「できること」には、本当に大きな隔たりがあるなと、痛感させてもらった書籍となりました。

9位、人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小

変化は機会である。それに備える十分な時間もある。ところが、多くの人びとが人口構造の変化を機会とするどころか、事実としてさえ受け入れていない。その結果、少数の通念を捨てて現実を受け入れる者、新しい現実を自ら進んで探す者は、長期にわたり果実を手にする。競争相手が人口構造の変化を受け入れるのは、変化が顕在化した頃だからだ。

8位、限りある時間の使い方 

本書にある通り、あれもこれもと、選択肢を増やすこと、「選択肢を確保する」こと、の誘惑に負け続けた結果とも言えるかもしれません。所詮は、結果論であり、あれもこれもと、仕込んだ種が、しっかり芽を出し、果実を実らせていたならば、これらの意志決定は、評価されるものでしょう(もちろん、あれもこれも仕掛けて成功していても、あれこれ仕掛けず、そのリソースを集中させていたら、もっと大きな成功を収めていた可能性も残っているのですが)

7位、POWERS OF TWO 二人で一人の天才

”クリエイティブな人は、驚くほど柔軟性を大切にする。彼ら自身が驚くほど柔軟性が高いからだ。心理学者のミハイ・チクセントミハイと研究室の学生は1990~95年に、 91 人の優れたイノベーションの担い手を調べた。「彼らの性格がほかの人と違う点を一言で表現するなら、『複雑』であることだ」と、チクセントミハイは著書『クリエイティヴィティ』で書いている。「彼らは大半の人からかけ離れた思考や行動を持つ。そのとき彼らは『個人』ではなく、1人でありながら『多数』であるという極端な矛盾を抱えている”

6位、マッピング思考―人には見えていないことが見えてくる「メタ論理トレーニング」

””人は信じたいことをなんとしてでも信じたがる。人は信じたくないことに目をつぶる。自分だけは例外だと考えたがる。そして、それに気がつかない。””

5位、DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

””まず、 なぜ経験が大切かを、改めてあなたに理解してもらいたい。そして、一刻も早く経験への投資を始めるべきであることを心に刻んでほしい。 人生は経験の合計だ。 あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。 最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。 だからこそ、この人生でどんな経験をしたいのかを真剣に考え、それを実現させるために計画を立てるべきだ。そうしなければ、社会が敷いたレールのうえをただ進むだけの人生になってしまう。””

4位、インテグラル理論 多様で複雑な世界を読み解く新次元の成長モデル

””どれだけ醒めた目 ──冷たい目ではなく── で自己および社会を冷静に捉え、最大限の幅と深さを伴った形で、自分にできる試みをいかに実践していくか 。””

3位、脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論

””私の目から見ると、私たちは難しい選択に直面している。古い脳か新しい脳、どちらに味方するかの選択だ。もっと具体的には、いまの私たちをつくり上げたプロセス、すなわち自然選択、生存競争、そして利己的な遺伝子の欲求によって、自分たちの未来が決定されるのを望むのか? それとも、世界を理解したいという欲求と知能によって、未来が決定されるのを望むのか? 主要な原動力が知識の創造と普及である未来か、主要な原動力が遺伝子の複製と伝播である未来か、選択するチャンスがある。  ””

2位、WHO NOT HOW (フーノットハウ) 「どうやるか」ではなく「誰とやるか」

””この本は、人生をかけて途方もないことをやり遂げたい人のための本だ。 人生で、より大きく、より良い成果を着実に出していきたければ、必要なのは「どうやるか」ではなくて「誰とやるか」だ。 短時間で効果的に成果を出したいのなら、適切な「誰か」を見つけて任せてしまおう。 目指すものが大きくなればなるほど、なかなか思いどおりにならない「どうやるか」をさっさと見限らなければならない。適任の「誰か」を見つけられれば、あなたが望む成果を出すことが、彼らにとってはびっくりするほど簡単だということを思い知るだろう。自分の凝り固まった思い込みに気付けるはずだ。””

1位、THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す

””この問題の一端は、思考の 怠惰 にある。人は概して「認知的倹約家」なのだという専門家もいる。私たちが既存の考え方に執着することが多いのは、そのほうが考え直すよりもずっと楽だからだ。 だが、それだけではない。再考を 躊躇 する原因は、私たちの心のもっと奥深いところにもある。再考すべきかもしれないと自問することで、目の前の世界が予測不可能になってしまう。再考するためには、これまでの事実が変わったかもしれないこと、以前は正しいと信じていたことが現在では間違っているかもしれないことを認めなければならない。信じているものを見つめ直すことで、私たちのアイデンティティが 脅かされる――つまり、自分の一部が欠けたような喪失感を覚える可能性もある””

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2023年、AI経営寄付講座(社会人向け)に申込みました。

第1回 2023年1月26日 
Opening Session: 経営をAIでアップデートせよ 

第2回 2023年2月2日
AI経営 for CXO 

第3回 2023年2月9日
AIテクノロジーの現在地と未来

第4回 2023年2月16日
AI経営のケーススタディ:ヘルスケア篇

第5回 2023年3月2日
AI経営のケーススタディ:ゲーム・デジタルツイン篇 

第6回 2023年3月9日
AI経営のケーススタディ:保険篇 

第7回 2023年3月16日
Closing Session:Design for Future

今の僕(たち)にとっては、「経営をAIでアップデート」していくことの解像度が極めて低く、巷で言われるところの、表層的なDX化にトライすることが精一杯なレベルではないかと思います。1年を振り返ってみて、とても謙虚な気持ちになりながらも、現状の延長線上にない、新たな価値を生み出していくために、大きなチャレンジをしたいと考えている中で、顧客のために、社員のために、社会のために、今まで以上に、高い収益性、高い社会貢献性、そして高い精神性の知恵の輪を解いていきたいと決意しました。

2023年、「選択しないという選択」をしながら、あれこれ手を出すことなく、非凡な成果を生み出せるよう、人と技術の無限のチカラを信じ、まずは、一人でも多くの人たちが「可能性を感じ合える」会社を創っていきたいと思います。ボンバイエ!

P.S.

2021年2020年2019年2018年2017年2016年のベスト本は、こちらからどうぞ。