マーケティングは期待され、愛され、求められるものでなければならない。~エピック・コンテンツマーケティング 顧客を呼び込む最強コンテンツの教科書~


 

 

コンテンツマーケティング、インバウンドマーケティングを本格的に再始動させるために手にとった本。
思ったより重厚な内容。コンテンツマーケティングの基本が網羅されている。
実際に書かれているような内容を、「実行」することがいかに大変か、マーケティング担当者は辟易するだろう。このような基本知識を手に入れ、実際に、1つ1つ、実直に、行動を積み重ねることが出来る人財が、チームが、会社が、持続的な成功を手にしているのではないかと思う。
この知識を得た段階から、実行し、成果を叩き出すまでの間には、とんでもない距離が存在する。

 

【抜粋】

●どうすれば少なくとも顧客にとって役に立つ存在になれるか──いまのところはその点を彼らに示すことにしている。理想を言えば、われわれはただ将来の顧客を教え導くだけではなく、彼らを楽しませたいと願っている

●顧客はあなたたちのことも、あなたたちの製品やサービスのことも気にかけてない。関心があるのは自分自身のことだけ

● コンテンツマーケティングの正式な定義。コンテンツマーケティングとは、有益で説得力のあるコンテンツを制作・配信することによって、明確に定義・認識されたターゲット・オーディエンスを引き寄せ、獲得し、エンゲージメントを作り出すためのマーケティングおよびビジネス手法を指す。その目的は、収益につながる顧客の行動の促進である

●コンテンツマーケティングは、有益な体験を作り出すことに主眼を置いた戦略だ。人類は、有益なコンテンツを共有することによって互いの役に立ち、コミュニティを豊かにし、リーダーを決めてきた。コンテンツこそが人々を結び付け、すぐさま共有され、そして何よりあなたの製品やサービスがかゆいところに手が届く、と顧客に気付かせることができる

●コンテンツマーケティング── 一般的な定義 コンテンツマーケティングとは、メディアを借りるのではなく、自前のメディアを持つことだ。継続的にコンテンツを制作あるいはキュレートすることで顧客を引き寄せ、引き留め、結果として消費者行動を変化・促進させるマーケティング手法を指す。顧客や潜在顧客の行動に変化をもたらす力を持たないかぎりはコンテンツは単なるコンテンツにすぎない。

●マーケティングは期待され、愛され、求められるものでなければならない。それこそわれわれが生きる新しい世界

● コンテンツマーケティング戦略はソーシャルメディア戦略の先を行くものだ──過去においても、現在でも、そしてこれからもずっと。

● コンテンツマーケティングは目新しいものではない。ブランドは世紀を超えて壮大なストーリーを語ってきた。だが、それを正しく進めることがいまほど重要だったことはない。

●Googleのアルゴリズム(Googleが検索エンジンランキングを決めるやり方のこと)の大規模な更新──ペンギンアップデートおよびパンダアップデートと呼ばれる更新──から見てとれるのは、同社がコンテンツシェアリングをいよいよ重視するようになっているということだ。コンテンツが信頼できるソースにシェアされていることが検索で見つけてもらうカギだ、とGoogleは告げているのだ。だから、いくら検索エンジンに見つけてもらいたいからといって、策を弄してシステムの裏をかくという手(いわゆるブラックハットSEO)はもはやほとんど通用しないのだ。確固たるコンテンツマーケティング戦略を持たないかぎりは。

●ブランドが出版を行う場合(非メディア企業であるインテルやデュポンであれ、ローカルな冷暖房会社であれ)も、目指すところはメディア企業となんら変わりはない。オーディエンス──あなたのコンテンツを気に入って、購読を申し込む人々──を確保することだ。それが次の課題──そのターゲットからいかにして収益をあげるかを探る──へとつながっていく

●「今日成功するためには、コンテンツを用いてオーディエンスの関心を絶えず引くようにする必要がある──最初の出会いから、顧客の全生涯にわたって継続的に。要するに、マーケティングの仕事はもはや顧客を作り出すことではなく、(ピーター・ドラッカーの言葉を言い換えるなら)われわれのブランドのファンを作り出すことなのだ

●顧客は一日に5,000を超えるマーケティングメッセージにさらされている。あなたのメッセージは突破口を開き、インパクトをあたえている

● 非メディア企業の場合、コンテンツ制作はコンテンツそのものから利益を得るためにではなく、顧客を引き付け、引き留める──そしてもっと売れるようにする、あるいはもっと売るための機会を増やす──ためになされる。コンテンツは企業をサポートするが、ビジネスモデルではない。つまり、非メディア企業では、コンテンツから直接に収益をあげることを求められていない。

●好むと好まざるとにかかわらず、今日では誰もがメディア企業なのである。自らのオーディエンスと直接対話する機会は平等にあたえられている。その特権をどう利用するのか、選択しだいで結果は大きく異なってくる

●多くの出版社が「購読料」という形で読者から直接収入を得ているが、ほとんどのメディア企業は広告やスポンサーシップに依存している。彼らは2種類の主人──読者と金づる──に仕えていて、時折(近頃ではしばしば)コンテンツが犠牲になる。 それに引き換え、ブランドは2種類のオーディエンスと向き合う必要がない。読者とお金の源はまったく一緒だからだ。もしすばらしい、最高なコンテンツを絶え間なく、長いあいだ供給しつづけたなら、彼らはきっと新しい顧客、あるいはリピーターとなってその努力に報いてくれるだろう

● コンテンツ作りのビジネスモデルはメディア企業でも非メディア企業でもほとんど同じ。どのようにお金が入ってくるかだけが違う。その点では非メディア企業のほうが有利

●経費と投資対効果(ROI)、あるいは、目標対効果(ROO)

●「どなたにも合います」的なセールスコピーではなく、顧客にとって関連性の高いコンテンツで関心を引くこと。

●モノローグではなく、双方向の対話である(顧客に向かって叫ぶのではなく、語りかける)。

●コンテンツは人材獲得にとっても有益 競争の激しい業界では、優秀な人材を獲得することは優先事項の最たるものである。人事部と連携すること。会社が新メンバーを迎えたら、その新人が入社を決意した理由をシェアするよう人事担当者に働きかけてもらうのだ。そしてその情報を社内の各チームで共有する。コンテンツ作りの努力が人材獲得に影響を及ぼしていることが証明できればあなたが、そしてコンテンツ作りの努力が会社にとって欠かせないものであることを示すことができる。

●会社のことがマスコミに取り上げられると職場の雰囲気が明るくなる。うちの従業員にはその雑誌の読者が多いとわかっているしね」と言ったんだ。このときの教訓がわたしには忘れられない。そして、コンテンツマーケティングはこれとまったく同じ成果をあげるのに役立つ。

●コンテンツは信頼を育む 。雑誌ファストカンパニーに掲載された記事の中で、マーケティング界のリーダーであるドン・ペパーズは、競争優位のカギとなるのは「積極的に信頼できる存在であろうとすること」と説得力を持って論じている。

●コンテンツマーケティングにおける価値の移動が、従来型マーケターのモデルとは逆に、組織から個人へという方向となる理由もまさにそこにある。言い換えると、信頼がゴールであるなら、企業は「売り込まないことで売る」よう努めるべきなのである。

●マーケターはコンテンツマーケティングを考えすぎるところがあると言っていたと聞いたことがあります。複雑な計画を山ほど立てるよりも、とりあえずスタートさせて、やりながらコツをつかんでいくべき。

●生きていくうえでもっとも必要なことは共感することではないでしょうか。単なる「プール屋さん」だった頃、わたしが顧客の家のドアをノックすると、その家の奥さんが出てきてハグしてくれたものです。奥さんは数年来の知り合いのように呼びかけ、わたしの子供たちのことを尋ねてくれました。個人のストーリーを共有することで壁は取り払えるものです。わたしたちは、マーケターとしてソーシャルメディアの話をしますが、まだまだアンチソーシャルでいたいと思っています。事実、わたしはここにいます。テーブルの中央に置かれたポテトチップスそのもの。ソーシャルでいるためにここにいる

●どうすればあなた自身のストーリーを見つけられるか、エピック・コンテンツを開発するプロセスをどうすればより深く理解できるか、どうすればあなたの組織をコンテンツマーケティング・ファクトリーに変えて、適切な顧客を魅了できるかに焦点を当てている

●自分らしさを表明すること コンテンツマーケティング戦略とそのプランはビジネスの目的とオーディエンスの情報ニーズを結び付けるときに自分らしさを示す必要がある。

●顧客はもはや製品やサービスは買わない。「抱えている問題の解決法を買う」のである。だから、ザッポスのような企業は、とても差別化されている

●ストーリーテラー戦略は、コンテンツのオーディエンスを教育し、楽しませ、興味を引き、さらに衝撃をあたえる。なぜならストーリーテラーのコンテンツは、製品やサービスの説明をはるかに超えて、なぜその組織が存在しているのかというところまで行きつく

● ストーリーテラー戦略は、顧客以外の人々に興奮と興味を抱かせ、既存顧客からエバンジェリストを生み出し、そしてあらゆる方法でブランドとオーディエンスがエンゲージするために注力する

●数多くのストーリーテラー戦略が存在するが、おそらくコカ・コーラの戦略は、ベストであろう。コカ・コーラは、必ず「ハピネスを広める」という目標を掲げてストーリーを制作している

● あなたはどの位置にいたいのかを考えることが重要である。エピックなコンテンツの制作を通じて見つけてもらい、需要を満たす戦略であるコンテンツ認知のステージで十分な場合もある。しかし実質の収益の機会と成長は、ストーリーテラーのステージにあるため、全企業がその達成に努めるべき

● 自分のことばかり話している──覚えておこう。顧客はあなたのことなど気にしていない。よくそのことを忘れて、どれだけ自分の製品がすばらしいかを説明してしまうのだが、誰も気にはしていない。あなた自身のことや製品のことを語れば語るほど、コンテンツは広まらず誰も引き付けない。

● 失敗を恐れている──コンテンツをきっかけとして、少しだけ実験的な試みをすることでコンテンツマーケティングの可能性や新しく価値のある顧客のストーリーが明らかになる。

●ハードルをかなり低く設定している──コンテンツマーケティングは、あなたの業界で最高のものであるべきである。──あなたの専門領域では、競合相手よりも優れており、メディア企業や出版社よりも優れたものになるべきである

●快適な領域から踏み出さない──セス・ゴーディンは著書『「新しい働き方」ができる人の時代』の中で、快適な領域から一歩も踏み出す気がないのなら、いつまでも変わらない運命にあると述べている。たまには、コンテンツでまったく予想もつかないことをしてみよう

●問い合わせ先や購入ボタンなどの行動喚起がない──コンテンツのひとつひとつが、次のアクションにつながる問い合わせ先や何かを持つべきである。そうでない場合、少なくとも、コンテンツを開発した本当の目的を認識しておくことである

●特定のチャネルに集中しすぎる──eニュースレターやFacebookだけの観点から考えることをやめよう。顧客のために解決すべき問題について考えること。そして、顧客が信頼できる情報を探し求めている場所ならどこでも、さまざまな方法で解決策を伝えるべき

● バックアップ・プランを立てている──試しては繰り返すしかないのだ。バックアップ・プランのことは忘れること。バックアップ・プラン(ペイパークリック広告への出稿や何かのスポンサーになるなど)は、始めるまえから失敗を認めているようなものである

●コンテンツの責任者がいない──組織の中の誰か(おそらくあなた)が、コンテンツマーケティング・プランの統括責任をとらなければならない

●幹部の同意がない──エグゼクティブの同意が得られていない組織は、得られている企業に比べてコンテンツマーケティングで失敗する確率は300パーセント高くなる。

●業界に身を捧げていない──顧客がいる場所ならどこでも、オンラインでも、印刷物でも、じかにでも、そこに寄り添う必要がある

●専門家に見えない──専門領域でリードする専門家になる必要がある。ビジネスに有益で、到達可能なコンテンツ領域を選択すること

●コンテンツの配信時間に一貫性がない──コンテンツマーケティングとは、顧客との約束事である。もし新聞を取っているなら、朝刊のことを考えてみるといい。朝届いていないときの憤りはどれほどか? コンテンツマーケティングでも同じマインドセットが必要である。コンテンツは一貫して、時間どおりに展開すること。コンテンツマーケティングの編集カレンダーを作成しよう

● 検索のことを十分考えていない──まず間違いなく、ウェブサイトへのトラフィックで最大の割合を占めるのは、検索エンジンからの流入だろう。検索されることを配慮してコンテンツを制作すれば、顧客がどのように問題点を話しているかに集中できる。あなたも見つけてもらえるはず

● コンテンツマーケティングのゴールは、顧客をなんらかの方法で「動かす」ことだ。われわれマーケターは、顧客によい影響を与え、顧客を引き付け、顧客の生活や会話に関与しつづけるためになんでもする必要がある

●ニーズを満たす──コンテンツには、何か顧客の満たされていないニーズや疑問に対する答えがなければならない。あなたが提供できる製品やサービス以上に、何かしらの方法で顧客に有用である必要がある

●定期的な発行を守る──出版社が成功している大きな特徴として、定期的な発行を守っていることがあげられる。月刊誌をとっていてもeメールでのデイリーニュースレターを購読していても、コンテンツは必ず時間どおりに、期待どおりに届けられる必要がある。実に多くの企業がここでつまずいている。どれほどコンテンツマーケティングに没頭していようとも、決まったときに届けなければならない

●人間味を持つ──あなたが報道機関でないことのよさは、あなた自身であることをはばむものは何もないということだ。あなたの声は何か(どんな発言ができるのか)を見つけ、それをシェアする。もし、あなたの企業のストーリーがユーモアであふれているのなら、その面白い話をシェアしよう。少し皮肉っぽくなったとしても、それはそれでかまわない

●視点を持つ──百科事典のコンテンツではない。歴史学のレポートを提出するわけでもない。あなたやあなたの企業が専門家として位置付けられる事柄について、意見を述べることを恐れてはいけない。

●売り込みを避ける──CMIのわたしたちが、単に自分自身のことだけでコンテンツを制作したときは、通常の啓発目的のコンテンツのページビューやソーシャルシェアのわずか25パーセントしか獲得できない。つまり、自分自身のことを語れば語るほど、人はそのコンテンツに価値を見出さなくなる

●その領域の第一人者になる──始めたばかりの頃はそこまで到達できないかもしれないが、コンテンツの究極的な目標は、その領域の第一人者になることだ。これは、あなたのコンテンツの専門領域で提供しているものが、見つけられ、入手できるものの中でとびきり上等なものでなければならないことを意味する。顧客の時間をあなたのコンテンツで使わせたいと思うなら、驚くほど価値のあるものを提供しなければならない

●リアルタイム・コンテンツ──あなたのコンテンツは、最新のトレンドや新しいストーリーをうまく利用しているだろうか

● 事実に基づくコンテンツ──あなたがどのような視点をとるにせよ、制作するコンテンツは事実に基づいていなければならない

● ビジュアルコンテンツ──2011年後期、コンテンツマーケティングのプラットフォームであるSkywordは、顧客のコンテンツをすべて分析した。その結果、画像入りのブログ記事は、画像なしの記事より91パーセントも効果をあげていることがわかった

● キュレーションされたコンテンツ──キュレーションプラットフォームを提供しているキュラタのCEOパワン・デシュパンデは、コンテンツキュレーションを「コンテンツそのものをただ制作するだけではなく、特定のテーマにもっとも関連した最適なコンテンツを発見、整理、シェアする作業」と定義している

● 他者のコンテンツを活用しストーリーを生み出している。あなたの仕事は、博物館のキュレーターと同じように、あなたの博物館が入場者不足で閉館に追い込まれないように専門性の高い領域で最高のコンテンツを発掘すること

●エピック・コンテンツマーケティングのプロセス。本来のエピック・コンテンツがどういうものからできているか理解できたことだろう。コンテンツマーケティングの組織的なプロセスを開発することがあなたの仕事だ。次章からは、以下のようなプロセスから始めよう。
・ゴール/目標の設定
・オーディエンスの定義
・オーディエンスの購買プロセスの理解
・コンテンツ・ニッチの選択
・コンテンツマーケティングのミッションステートメントの策定

●コンテンツマーケティングで成功したいのであれば、業界で絶対的に最高の情報を開発し、発行することを目標にすべきである。そうでなければ、顧客が関心を持つ理由などどこにあるだろう

●頼りにしている情報源は何か? なぜそれらに引き付けられるのだろうか? 何が特別なのか? あなたも同じように顧客の情報源のひとつになれるだろう

●普通の人間である事業主やマーケティング・マネジャーも、まさにここからスタートしなければならない。つまり、少なくともひとつは具体的な目標を持つということ

●編集者のように考える。わたしたちはみな編集者。そうとらえると、組織にとってのコンテンツとその重要性について、これまでとは違った考えが生まれてくるだろう。

●あなたがコンテンツを資産のように扱えば、周りの人間はコンテンツを、手を出そうかやめておこうか迷ってしまう「やわらかくてフワフワしたよくわからないもの」のように扱うのをいずれやめるだろう。打ち合わせや会話のたびに、「資産」という言葉を使うといい。じわじわと現実味を帯びさせるのだ。その地道な努力は伝染しはじめ、コンテンツは企業内で重要度を増すだろう

●あなたこそが、メディア企業なのだ。メディア企業としてマーケティング目標を達成するためには、定期閲覧チャネルにフォーカスせねばならない。定期閲覧チャネルを成長させ、繁栄させつづけるものは、一貫したエピック・コンテンツだけ

●次から次へとつながるようにコンテンツを作ろう──読者があなたのコンテンツを楽しんでいるうちに、あなたはその読者に必ずわかりやすい提案をして、コンテンツを次段階に進めること。つまり、閲覧者があなたのメーリングリストに載るのと引き換えに、あなたは価値のある電子書籍、研究レポート、ホワイトペーパーを提案するということ

● ポップアップ式広告を活用しよう──ひとりのコンテンツに触れる者としては、わたしもポップアップ/ポップオーバー式広告は大嫌いなのだが、コンテンツマーケターとしては大好き

●的を絞ろう──見る人に対して、オファーが多すぎる企業がなんと多いことか。問題を複雑にしてはダメだ。あなたの目標が定期閲覧であれば、もっとも(そして、唯一)大事なのは、定期閲覧への行動喚起のはず

●コンテンツマーケターとして、単に面白いだけのコンテンツを生み出してはならない。自分たちのビジネスを成長させたいからコンテンツを作る。この目標にきちんと照準を合わせること

●マーケティングを支出と考えるのはやめる。長期にわたってビジネスを成長させつづける、資産への投資と考えること。マーケティングを再生可能エネルギーのようにとらえれば、プランニングもがらりと変わってく

●プログラムを作るまえに、オーディエンスの層と、最終的にオーディエンスに何をさせたいのかを、しっかり把握しておく必要がある

●オーディエンス・ペルソナは、コンテンツマーケティング・プランの一部として使える役立つツールだ。あなたが話しかけ、対話する「誰か」だ。コンテンツマーケティング・プログラムに合わせてコンテンツを開発するとき、文脈をあたえてくれるのがペルソナだ。あなたはつねに、コンテンツ制作に協力してくれる社員、フリーライター、代理店、外部のブロガーなどと関わりがあるだろう。ペルソナがあれば、どんな人物に語りかけているものなのか、なぜそのコミュニケーションはビジネスにとって重要なのかについて全員が共通認識を持っていられる。

●メインとなるオーディエンス・ペルソナひとつから始めたらいい。それは一家の主婦だ(暖房、換気、冷房に関することはほとんど主婦ひとりで決めているのだから)。まずはそういう人から始めて、コンテンツ制作に慣れてきたら、次のオーディエンスに移ればいい

●オーディエンス・ペルソナがあれば、チームの全員が同じ認識を持っていられる

●グランド・カードニの著書『10倍ルール』(The 10x rule 未訳)の中のわたしのお気に入りは、困難な目標を立てるという箇所だ。「人生のどこかで成功する人は、自分をあえて困難な状況におく。一方、成功しない人は決断のときにいつも楽な道を求める

●信頼されるエキスパート あなたが本当に、話題にのぼるだけの価値のある製品やストーリーを持っているなら(もし持っていないならコンテンツマーケティング以前の問題だ)、着実に売り上げを伸ばすために業界で信頼されるエキスパートになることは重要

●たとえあなたが目標を大きく考えたいと思っても、実際のコンテンツニッチは小さくあるべきだということだ。どれくらい小さくあるべきだろうか? できるだけ小さく

●ペット用品店の例に戻ろう。おもなオーディエンス・ペルソナに目を向けると、ペットと一緒に旅行をするのが好きな年配の飼い主に関する問い合わせが、いちばん売れ筋の製品に関する問い合わせと同じくらい多いということに気付くだろう。そう! ペット用品一般のいちばんのエキスパートにはなれなくても、ペットと一緒に国中を旅行する年配の飼い主向けのペット用品についてのいちばんのエキスパートであれば、なれるはず

●Google Trendsを使って、これをもっと掘り下げてみよう。traveling with pets(ペットと一緒に旅行)のトレンドは、過去8年間でじわじわと落ちつづけている。これはこのトピックに関してあまり多くの人が検索していないことを示している。だが、ほかより抜きん出ている言葉が表示される「注目」タブをクリックしてみると、flying with pets(ペットと飛行機に乗る)、traveling with cats(猫と一緒に旅行)、traveling with dogs(犬と一緒に旅行)などが注目ワードになっていることがわかる

●市場を広くカバーしようとコンテンツ・ニッチを大きく定めたくなるのもわかるが、その衝動をぐっとこらえよう。ニッチを小さく定めることで、コンテンツマーケティングを大きく成長させるのだ

●もっとも価値あるオーディエンス、つまりは最上の顧客のうちのほんの数人のニッチに集中しよう

●ミッションステートメントは「なぜわれわれが存在しているのか?」という質問に、簡単な言葉で答えられるものでなくてはならない

●「なぜそうするか」は「何をするか」の前に来なくてはならないのだ。そんなことはわかりきっていると思うかもしれないが、ほとんどのマーケターは、ミッションステートメントや中核となる戦略がないままコンテンツを開発している。エピック・コンテンツマーケティングには、わかりやすく、それでいて揺るぎない「なぜ」が不可欠

●核となるターゲット・オーディエンス──忙しい母親(P&Gはサイト上ではオーディエンスを明確に説明していないが、これがオーディエンスだ) ・オーディエンスに届けられるもの──レシピ、刺激的なアイデア、斬新な収納術 ・オーディエンスが得られる成果──暮らしをよりよくする

●ビジネスやコンテンツにとって、コンテンツマーケティングのミッションステートメントはなぜこんなにも重要なのだろうか? あなたのチームはブログやFacebookページ、ニュースレターのために、すばらしいコンテンツ・アイデアをつねに作り出さなくてはならない。記事のアイデアが適切であるかどうかを判断する方法は、コンテンツマーティングのミッションステートメントに反していないか照らし合わせることなのだ

●権威になれる領域で勝負する クラフトフーズのメディアおよび消費者エンゲージメント担当取締役のジュリー・フレイシャーは、自分たちが権威となれるトピックに関してのみコンテンツ・プログラムを作るべきだと主張している

●コンテンツマーケティングは「あなたが何を売るか」ではなく「あなたが何を象徴するか」であるということを思い出してほしい。顧客や潜在顧客の情報へのニーズが何よりも優先される

●コンテンツマーケティングのミッションステートメントは、コンテンツマーケティング戦略を動かす基盤となるだけでなく、コンテンツ制作プロセス全体にも役立つ

●掲げる──ミッションステートメントをオーディエンスの目に留まりやすい場所に掲げよう。いちばんいい場所は、ブログやFacebookページ、あるいはメインのコンテンツサイト(例:アメリカン・エキスプレスのOPEN Forum)のような、顧客向けに開発された、製品指向ではないコンテンツのどこか

●広める──コンテンツマーケティングプロセスの関係者全員に、ミッションステトメントが行き渡るようにする。プリントアウトして壁に貼るよう、みんなに勧めよう。コンテンツ作成プロセスに関わる従業員だけでなく、パートナーのエージェンシーや、フリーランスの委託先にも配ろう。社内のコンテンツ・クリエーターがコンテンツミッションのすべてを承知していないことは非常によくあること

●リトマス試験紙──どんなコンテンツを作り、どんなコンテンツには手を出さないかを、ミッションステートメントを使って決めよう

●「あなたの顧客とあなたのビジネスにとって本当に重要な分野で、あなたがいちばんのエスパートになれるのはどこか?

● コンテンツマーケティングのミッションステートメントをうまく働かせるには、コンテンツ開発に特有の次の3点を明確に定める必要がある。(1)核となるターゲット・オーディエンス、(2)オーディエンスに届けられるもの、(3)オーディエンスが得るおもな成果

● 編集カレンダーについていくつか気付いたことがある。 ひとつ目は、どんなコンテンツマーケティング・プログラムにも、編集カレンダーは成功するために不可欠なものだということ。 そしてふたつ目は、ほとんどの企業で編集カレンダーが利用されていないということ

●作成したコンテンツ戦略に基づき、何から順に公開するかを決めるリスト──いまあるコンテンツの中で、デザインを改訂したりまとめ直したりする予定のあるものや、協力会社が制作するコンテンツ、まだ作成されていないコンテンツが含まれるリストになる。あなたの在庫一覧である

● 編集カレンダーは、プロセスの中でもっとも頻繁に使うことになるツールである。ドキュメントの組み合わせにせよ、1枚のスプレッドシート、オンライン製品のツール、チームに送信する月に1度のメールであったとしても、どの場合にも編集カレンダーが役に立つということが重要

●「カレンダー」と言えば、誰もが最初に思いつくのは、どのコンテンツをいつ作成するかの計画を導くためのものだろう。 しかしカレンダーにはもうひとつ重要な役割がある。コンテンツ・クリエーターや編集者、プロデューサー(もちろん、これらがすべて自分ひとりの場合でも)のツール

● 編集スタイルのガイドラインを作成していく基本となるのだ。 このスタイルガイドを、ソーシャルカンバセーションのスタイルガイド(つまりはソーシャルメディア・ポリシー)に発展させ、人々がいかに対応し、意見を交わすべきかのガイドラインとして利用することもできる

●結局、編集カレンダーはコンテンツマーケターにとってもっとも有効なツールになる。エピック・コンテンツは計画しなければ、エピック・コンテンツにはならない

●問題に焦点を合わせる。 「読者が抱えている悩みは何か? 彼らを眠らせないものは何か?

●時間とスキルが許すかぎり、ぜひ考えてもらいたいのが次にあげる質問と要因だ。あなたが手がけるすべてのインターネットコンテンツのコンテンツマーケティングとSEOに影響する。検討プロセスを容易にするために、短いチェックリストを用意した。ウェブサイトやブログで使うキーワードについて考える際に参考にしてもらいたい

●間違っても担当役員にアナリティクスレポートを見せるのはやめておこう。気にも留められないか、あれこれと質問されて無駄に時間をとられて終わりになるのが関の山だからである。担当役員は、コンテンツマーケティングの評価やROIのこととなると、次の3点しか気にしない。
・コンテンツによって、売り上げが伸びているか?
・コンテンツによって、コストを削減できているか?
・コンテンツによって、顧客満足度の向上、ひいては顧客維持を実現しているか?

●目標対効果──パート1 あらゆる目標対効果(ROO)プログラムの主要測定基準になるのは、売り上げ推移、影響力、顧客維持などだ(注意:わたしは、ROIの代わりにROOをよく使う。コンテンツマーケターの意識を真の目的に集中させてくれるからだ

 


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