会社や事業に、
サービスやプロダクトに、
拘りを持とうとしている人のスタンスは、
見ていて気持ちが良いし、
こういう人に期待していきたい、
こういう人に仕事を任せたいと思います。
お客さんが絶対に欲しい!と思うアイテムを創りたいんです、とか、
社員が家族に紹介したい!と思う会社にしたいんです、とか、
そういう拘りを持つ人は、
色々なことを学び、
大抵の課題を乗り越え、成長し続けていくものです。
他方、このような拘りが弱い人は、
日頃の仕事の中から学び取ることが少なく、
課題にぶつかると、安易に諦め、障害を避けやすくなるもの。
昨日、サイバーエージェント藤田晋さんのブログに、
このような内容のものが書かれていました。
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【抜粋】
正しいプライドは「仕事そのもの」や
「一緒に働く仲間」などに対して抱くもの
でしょう。ところが「プライドが高くて使えない人」と
言われるのはプライドの対象が「自分」
にあります。
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仰るとおりで、
拘りを持つことが大事、
とはいえ、
その対象が自分自身のプライドを保つことに向けられている場合、
前述したようなポジティブな傾向は見られません。
これは、文章として読むと、
とても簡単なことのように思えますが、
実際には、あらゆる組織、社会に、
連綿と蔓延る、生産性を著しく下げる課題の1つかと思います。
「”自分”のプライドを傷つけられた」と感じたことが無い人って、
そう多くないのではないでしょうか。
つまり、ほとんど、一般的な、大多数の人間は、
自分を傷つけないために、プライドを多かれ少なかれ持っているはずです。
しかし、僕は、この感情、この反応が、
自分の成長を阻んでしまうということを認知することが出来た上で、
何度か、このような場面を体験し、耐え忍ぶことが出来れば、
自然と、拘りの対象を変化させていくことが出来ると信じています。
僕は、最近、
『言いづらいことを、意図的に、率直に伝えること』を奨励しています。
一緒に仕事をしていれば、
自分とは意見が違うことも多々ありますし、
相手を傷つけないように配慮してしまい、
伝えるべき言葉を飲み込んでしまうことも多々あるでしょう。
しかしながら、
個人と会社が持続的に成長するためには、
この言いづらいことを伝える、という訓練と、
言われづらいことを聴く、という訓練が欠かせないと考えています。
人間が持つ保身の欲求は、
人間としての本能的な欲求であり、不自然な行為ではないでしょう。
だからこそ、
意図的に、プライドを傷つけられるような訓練を積んでいる人は、
強い。
自分が傷つけられることに慣れてしまえば、
大抵のことで、保身に入らず、プライドが邪魔することも減るでしょう。
凡人が、自分自身への拘りを捨て、
チームやサービスへの拘りを持つためにも、
率直に物事を言い合う空気、風土は、本当に大切だと思います。
最近、僕達のチームにおいても、
ようやく、率直に言い合うことの重要性が浸透してきています。
男女、年齢、国籍問わず、
言いづらいことを言い合う雰囲気を、これからも大切にしていきたいと思います。