最高にしびれるアントレプレナー、未来を創る男、イーロン・マスク


2016年現在、 地球上で最も成功しているアントレプレナーの一人、 今後、数十年にわたって、 とてつもない成功を生み出し続けるであろう傑物、 イーロン・マスク。

今更ながら、 噂の書籍に触れ、 皆さんが口々にコメントしていた理由が分かった。 なんというか、 自分って、本当に小さいなあ、ということと、 こんな人間が、この世の中に存在するんだなあ、ということを、 感じざる負えない。 同じ時代に、 同じ地球という星の元、 こんなにも、どデカいことを成し遂げている人間がいるのか、 と、なんとも言えない興奮に包まれ、一気に読み終えた。

もう、悔しいとか、 そういうレベルの話じゃなくて、 自分の身の丈を知った上で、 自分なりの器を信じ、やれるだけのことをやろう、と、 自分らしく、自分だけの人生を、 生きようじゃないか! おもいっきり悔いなく生きようじゃないか! と、改めて武者震いさせて頂いた。 まだ読んでいない、 仕事でロマンを感じたい人にオススメ。

【抜粋】

● SF作家ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んで、あるSF的な言葉に大いに感銘を受けたからだ。マスクが説明する。 「本の中で『本当に難しいのは、何を問えばいいのかを見つけることだ』とアダムスは指摘している。

問いが見つかりさえすれば、答えを出すのは比較的簡単なんだ。そして、質問したいことをしっかりと理解するには、人間の意識の範囲と規模を広げることが大切だという結論に達した。

「唯一、人生において意味のあることといえば、啓蒙による人類全体の底上げに努力することだ」とマスクは語る。

まず自分の目指すものがあって、そのためには何を勉強すべきかというふうに考えるんです。

● 勉強以外は、キンバルと新聞を読む時間が多かった。会ってみたい人を探すのが目的だった。新聞で面白そうな人を見つけては、いきなり電話して「ランチをご一緒したい」と申し出るのだ。

● 「私はサムライの心を持っています。失敗で終わるくらいなら切腹します」

● エンジン開発を通じてマスクのクセも見えてきた。なんでもカッとなるようなタイプではないが、言い訳がましかったり、対処法が不明確だったりするとマスクの怒りは爆発する。ホルマンも、それを身を以て経験することになった。

● 「何かがうまくいかなかったことがあるんですが、イーロンから『どのくらいで正常に戻るのか』と質問されて即答できなかったんです。すると、『わからないのか? 会社の一大事なんだぞ! すべてはこれにかかっているんだ。どうして答えられない?』と。次々に鋭い質問が飛んできて大変な思いをしました。何か起こったらすぐにイーロンの耳に入れることも大切ですが、あらゆる情報を用意しておくことも重要なんだと反省しました。

● 欲しい人材 要らない人材  マスクは、学校の成績がいいだけでなく、何かずば抜けた才能がある優秀なエンジニアを常に探し求めていた。めぼしい人材を見つけると、あらゆる手を尽くして入社を迫る。

● 仕事だろうが、業務外活動だろうが、常に向上・改善を社員に求めるのがマスク流だ。

● 「彼はよく言っていますよ、『クビにするタイミングを先送りすればするほど、とっととクビにしとけばよかったと後悔する時間も長くなる』って。

● こうしたスピード経営は、テスラにもスペースXにも共通している。マスクの高度な要求に応えるには、こうするしかないのだ。いちいち会議を開いて、何の代替案もないまま問題点を報告するよりは、優秀なエンジニアがその場で対処したほうが話は早いのである。

●「30日後に完成させるなら、あと何人エンジニアを増やしてくれと具体的にイーロンに伝えます。もちろん、欲しい人材の経歴書も添えてですよ。『このままじゃ無理です』は通用しません。そんなこと言おうものなら、会議室からつまみ出されますよ。説明後、イーロンが『わかった、ご苦労さん』と言ったらしめたものです。あとでみんなが口々に『クビにならなくてよかったな』と喜んでいましたから。

● マスクは何かを書き留めることはない。つまり、変更事項は全部頭の中に入っていて、毎週、そのチェックリストを確認しているのである。マスクの要求に応えられないなら、材料の特性を掘り下げて、なぜ要求に応えられないのか説明できなければならない。

● 「『物理学のレベルまで掘り下げろ』がイーロンの口癖です。

● 「他社のクルマがどのくらいダメなのか知ることが大切。」ライバル各社がどのくらいダメかは、マスクが決めることで、常に二者択一だ。妥協せずに優れたものを作ろうと努力するか、しないかしかないのである。努力していなければ、マスクは遠慮なく失敗とみなす。外部の人間には理不尽か馬鹿げていると映るが、それが彼の哲学なのである。

● テスラというブランドをライフスタイルにまで高めたことだ。テスラが売っているのはクルマだけではない。イメージを売り、未来へ足を踏み入れている感覚を売り、ブランドとのつながりを売っている。

● ではテスラと競合他社の明暗を分けたのは何か。それは、妥協することなくビジョンを徹底的に追い求め、マスクの要求水準を達成するために全社員が全身全霊で打ち込んだかどうかだったのである。

単なる金儲けではなく、「毎日気分が良くなるようなこと」を手がけたかった。

● 「上司としては信じられないくらい気難しいですよ。でもそれは情熱家だからなんです。すぐに『くそったれ、こんなこともできないのかっ』なんて感情任せに言い放つわけです。中にはショックを受ける社員もいます。恐怖で身がすくんじゃうんでしょうね。それで、私はイーロンのゴールやビジョンを共有するようにみんなに働きかけるんです。私も自分自身のゴールがいくつかありますが、常にイーロンと同じ方向を見て仕事しているかを確認しています。

● 会社全体が同じ方向を見ているかもチェックするんです。結局のところ、ボスはイーロンです。(会社は)彼の血と汗と涙の結晶なんです。誰よりもリスクを背負い込んでいるのは彼です。その実績は見事なものです。イーロン抜きには成し得ないことです。先頭に立って物事を進めるにふさわしい人だと思います。

● 彼が友人と「お子さんは元気?」といったような世間話をすることはない。だが、友人の子供が病気になったり、悩み事を抱えたりしているとわかれば、全力を挙げて手を差し伸べようとする。自分に近い人々は、必要とあらば、どんな犠牲を払ってでも守り抜こうとするのだ。その反面、自分や友人に攻撃してくるような連中は徹底的にとっちめようとする。

● イーロンは技術に造詣が深く、しがらみや常識にとらわれずに大きなビジョンを掲げる。そして長期にわたって何かを追求する決意がある。加えて、ジョブズが得意とした天性の消費者感覚を持っている。自分の専門外で優秀な人材を引っ張ってくる才能はビルに近い。ジョブズはすべてのプレゼンテーションやメディア掲載のタイミングをとにかく重視した。マスクにはそういう余裕がない。 「練習するような暇はないね。ぶっつけ本番で話すから、結果はそのときどきで違ってくるよ」とマスクは気に留めない。

● 「よく知らないことに対する人間の洞察力なんて、たいしたことがないんだなと悟りました。イーロンがよく言うことですが、何ごとも原点に立ち返って取り組まなければいけないんです。どういう仕組みなのか、時間はどのくらいかかるのか、コストはどうか。自分がやったら、どのくらい安くできるのか。何が可能で、どこが面白いのか判断するのには、工学や物理学の分野でそれなりの知識が必要ですが、イーロンはそこが傑出しています。しかも経営、組織、リーダーシップ、統治についても詳しい。

● 今の子たちには、逆境を人工的に作るしかないね。私が子供たちに与えた最大の試練なんて、ビデオゲームの時間を決めたくらいですよ。黙ってたら一日中やっているから。私が決めたルールは『ビデオゲームで遊ぶ時間よりも読書の時間を多く取ること。』


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