「みんなにいい顔はできない」、平ったく言えばそういうことになる。


 

❝店を経営しているときも、だいたい同じような方針でやっていた。店にはたくさんの客がやってくる。その十人に一人が「なかなか良い店だな。気に入った。また来よう」と思ってくれればそれでいい。十人のうちの一人がリピーターになってくれれば、経営は成り立っていく。逆に言えば、十人のうちの九人に気に入ってもらえなくても、べつにかまわないわけだ。そう考えると気が楽になる。しかしその「一人」には確実に、とことん気に入ってもらう必要がある。そしてそのためには経営者は、明確な姿勢と哲学のようなものを旗じるしとして掲げ、それを辛抱強く、風雨に耐えて維持していかなくてはならない。それが店の経営から身をもって学んだことだった。❞

村上春樹~走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)~

 

まさか「走ることについて」語られる文脈から、今、僕が抱えている根本的課題に対する解決策を明示してくれるなんて想像だにしていなかった。

うまく表現することが出来ずにいた、この教訓を、改めて重要な方針に掲げ、事業を育てていかなければならないと背筋が伸びた。

色々なところで語られている100人の熱狂的ファンを創ること。

 

 

❝Gustaf氏は、Gmailを作ったPaul Buchheit氏の言葉を引用して、100人のユーザーに愛されない、リテンションが十分でないプロダクトにはGrowth Hackを実行しても仕方がないと語った。

“100 happy users” – Paul Buchheit, Creator of Gmal.

まずはいいプロダクトを作り、プロダクトを使っている人で幸せだと感じている人を追っていくことでなぜプロダクトを使っていて幸せなのか、どうして使ってくれているのかを分析すること。❞

まずは100人のユーザーに愛されることーーAirbnbのグロース担当が語るプロダクトの開発と成長 #on_lab

 

 

新規事業立ち上げ時、自分自身が、現場で、最前線で、当たり前にやっていたであろうことが、今、それが現場で当たり前になっていないということを、なんとなく分かりながら、それを解決するための術を、うまく示せないまま、過ごして来た。

表現そのものが極端に聴こえるため、誤解も招きかねないが、「このお客様には絶対に愛されるんだ!」とチームで合意し、追求することが出来れば、最終的に、どっちつかずの中途半端なサービスを生み出す可能性を下げるのではないか、と確信している。

みんなには良い顔が出来ないが、このお客様にだけは、とことん気に入られてみせる!という気概をもって、改めて、サービスに従事していきたい。

 

 

 


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