『真摯さ』と『誠実さ』


 

『真摯さ』とは何か、
具体的なイメージを持てないと言われることが多いのですが、
『真摯さ』の真髄に近づける表現を紹介して頂いたので、記載しておきます。
———————————————————-
安岡正篤が紹介している中国宋時代の政治家
劉安生は政治と言う社会のマネジメントにおいて
何が最も重要かと、
司馬光という学者に聞いたそうです。

「終身実行すべく、心を尽くし、己を行うことは何か」

司馬光は、それは
「誠」だと答えた。

「誠」とは孟子の教えであり、
孟子を忠実に学んだと。

■「誠」とは人に尽くし人を裏切らないこと。

人間社会、組織が、「安定平正」(乱れず平穏である)
には「誠」しかないと。

誠は天の道、誠を思うは人の道。

人は本質的に誠を持っているが
それが行動に現れるには修行しなければならないのだと。

(今岡善次郎マネジメント・メルマガより)
———————————————————-
『小学』(三十一)
(安岡正篤-「人物を創る」より)

「劉忠定公、温公に見(まみ)え、心を尽くし己れを行なうの要、以て終身之を行なうべきものを問う。公曰く、それ誠か。劉公問う、之を行なう何をか先にす。公曰く、妄語(もうご)せざるより始む。劉公初め甚だ之を易(やす)しとす。退いて而して自ら曰に行なう所と凡(つね)の言う所とを檃栝(いんかつ)するに及んで、自ら相掣肘(あいせいちゅう)矛盾するもの多し。力行すること七年にして而る後成(のちな)る。此れより言行一致、表裏相応じ、事に遇(お)うて坦然、常に余裕有り。」 - 「元城語録」


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です