短い人生を堪能する暇を創る~過去と、現在と、未来~


 

 

 

 

 

 

 

昨晩、仲間と飲んでいて、思い出した話。過去と現在と未来との付き合い方。僕は、最近になって、ようやく、過去を味う時間を持とうと決心した。これまで、過去を疎かにして来た。ほとんどの時間、未来に思いを馳せ、現在を生きてきた。僕は過去の思い出を、本当に、よく忘れてきた。いつ、どこで、誰と何をしていたか、ほとんど思い出すことが無かった。しかし、今、僕は過去を振り返る時間を持つことにしている。短い人生を堪能するためには、時に、過去を振り返る暇を創ることが大切であると信じている。

 

 

”人生は、三つの時に分けられる。過去と、現在と、未来だ。これらのうち、われわれが過ごしている現在は短く、過ごすであろう未来は不確かであり、過ごしてきた過去は確かである。過去が確かであるのは、そこには運命の力が及ばず、だれの自由にもできないからだ。”

 

 

”ところが、そのような過去を見失ってしまうのが、多忙な人たちなのである。なぜなら、彼らには過去をふり返る暇がないし、かりに暇があったとしても、悔やんでいることを思い出すのは不愉快なことだからだ。それゆえ彼らは、うまく行かなかった時間を思い出すのを嫌がり、あえてふり返ろうとはしない。たしかに、今は、なにか楽しいことをすることで、彼らの欠点は、その悦楽の影に隠れているかもしれない。しかし、その時間を思い出せば、欠点は、その姿を明白に現わすのだ。”

 

 

”時間に向き合えない人の人生は短く、不安に満ちている  これに対して、過去を忘れ、現在をおろそかにし、未来を恐れる人たちの生涯は、きわめて短く、不安に満ちている。この哀れな人たちは、死が間近に迫ってから、自分が長い間ただ多忙なばかりで、なにも意味のあることをしてこなかったことに気がつく。しかし、そのときにはもう手遅れなのだ。”